7月17日、18日に実施された日本教育メディア学会@熊本で思考力に関する研究論文を発表してきました。
タイトルは「ルーブリックに方向づけられた児童の思考活動」です。
発表後、下記のような質問をいただきました。
① 児童が「何を」「どう考えたらいいか」というルーブリックを教師とのインタラクションで決めているが、そうなる前にモデルを示すなど、といった活動があったのか(熊本大学の先生)
② 研究方法が課題としてあげられていたが、ルーブリックの影響だと言い切ってもいいのではないのだろうか(鈴木先生)
③ 児童の発言がルーブリックだけではなく、学習活動と密接に関連している場合、それをどうみていくのか。(久保田先生)
いただいたコメントをもとに、今後も研究に励んでいきたい。
2010年7月19日月曜日
2010年7月7日水曜日
スカター先生が来日されました。
我々研究チームは、シンキング・ツールを使った高次思考力育成の教育実践として、オーストラリアのスカター先生の実践を参考にさせてもらっている。その先生が来日されました。
高次思考力育成には、学級づくり(コミュニティとしての学級)の重要性を強調されていました。その理由として、学習者が安心して自分の意見を述べ、他の意見を参考にできる「快適で安心できる環境」が必要だからというのです。その具体的な方法として、クラスのジャーゴンで話をしたり、クラスの児童だけが気づくようなしかけをしたりするそうです。高次思考力育成のためには、授業方法や教材だけではなく、そういった学級づくりが重要だということがわかりました。
高次思考力育成には、学級づくり(コミュニティとしての学級)の重要性を強調されていました。その理由として、学習者が安心して自分の意見を述べ、他の意見を参考にできる「快適で安心できる環境」が必要だからというのです。その具体的な方法として、クラスのジャーゴンで話をしたり、クラスの児童だけが気づくようなしかけをしたりするそうです。高次思考力育成のためには、授業方法や教材だけではなく、そういった学級づくりが重要だということがわかりました。
2010年6月30日水曜日
しばらく更新できずにいて、すみません。
しばらく更新していませんでした。すみません、、。
本プロジェクトは、現在も月に一度定期的に研究活動を続けています。
今月は、高等教育の事例をとりあげ、発表をしたいと思います。
また、今後、学習者の思考をどう評価するか、についても、検討していく予定です。
本プロジェクトは、現在も月に一度定期的に研究活動を続けています。
今月は、高等教育の事例をとりあげ、発表をしたいと思います。
また、今後、学習者の思考をどう評価するか、についても、検討していく予定です。
2010年2月9日火曜日
1月の高次思考力育成プロジェクト
1月の高次思考力育成プロジェクト研究会は、新大阪で実施しました。
今回は、高槻教育委員会の先生や、新しく算数を専門とされている先生もいらして、
いつもどおりディスカッションも盛り上がりました。
今回実践発表をしてくれたのは、大阪府の高等学校で情報科の教員をされている田中先生です。
田中先生は、関西大学の院出身で、教師をされる前から教科情報(情報A)でプロジェクト学習を実践していました。勤務された学校でもプロジェクト学習を実施しておられ、その実践について発表してくださりました。
田中先生は、プロジェクト学習のプロセスにおいて、如何に、教師が意識的に生徒に「考えさせて」「問題解決させるか」という観点から発表してくださりました。問題解決学習では、一般的には、テーマを決めて→調べて→まとめて→発表という流れが多くなります。しかし、前回の研究会で、調べる段階でインターネットからの情報をそのまま使ったり、まとめる段階で、十分に推敲せずにまとめて発表したりすることが、以前の研究会で問題として議論されました。
そこで田中先生は、生徒が調べて、まとめる際に「分析させ」「考察させる」ことを意識した授業をデザインされました。その結果、生徒は、調べた結果示した図表を、観点を決めて「分析」し、その観点から考察することができていました。
ディスカッションでは、この授業をより良いものにできるかについて議論されました。
理論編では、院生の金さんが発表してくれました。テーマは帰納的推論です。理解が難しい内容でしたが、それぞれの参加者がこれまでの経験をもとに具合例を出しながら、機能的推論について理解を深め、機能的推論をさせたい場合にどのように授業をデザインできるかについても議論されました。
今回は、高槻教育委員会の先生や、新しく算数を専門とされている先生もいらして、
いつもどおりディスカッションも盛り上がりました。
今回実践発表をしてくれたのは、大阪府の高等学校で情報科の教員をされている田中先生です。
田中先生は、関西大学の院出身で、教師をされる前から教科情報(情報A)でプロジェクト学習を実践していました。勤務された学校でもプロジェクト学習を実施しておられ、その実践について発表してくださりました。
田中先生は、プロジェクト学習のプロセスにおいて、如何に、教師が意識的に生徒に「考えさせて」「問題解決させるか」という観点から発表してくださりました。問題解決学習では、一般的には、テーマを決めて→調べて→まとめて→発表という流れが多くなります。しかし、前回の研究会で、調べる段階でインターネットからの情報をそのまま使ったり、まとめる段階で、十分に推敲せずにまとめて発表したりすることが、以前の研究会で問題として議論されました。
そこで田中先生は、生徒が調べて、まとめる際に「分析させ」「考察させる」ことを意識した授業をデザインされました。その結果、生徒は、調べた結果示した図表を、観点を決めて「分析」し、その観点から考察することができていました。
ディスカッションでは、この授業をより良いものにできるかについて議論されました。
理論編では、院生の金さんが発表してくれました。テーマは帰納的推論です。理解が難しい内容でしたが、それぞれの参加者がこれまでの経験をもとに具合例を出しながら、機能的推論について理解を深め、機能的推論をさせたい場合にどのように授業をデザインできるかについても議論されました。
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