2010年2月9日火曜日

1月の高次思考力育成プロジェクト

1月の高次思考力育成プロジェクト研究会は、新大阪で実施しました。
今回は、高槻教育委員会の先生や、新しく算数を専門とされている先生もいらして、
いつもどおりディスカッションも盛り上がりました。

今回実践発表をしてくれたのは、大阪府の高等学校で情報科の教員をされている田中先生です。
田中先生は、関西大学の院出身で、教師をされる前から教科情報(情報A)でプロジェクト学習を実践していました。勤務された学校でもプロジェクト学習を実施しておられ、その実践について発表してくださりました。

田中先生は、プロジェクト学習のプロセスにおいて、如何に、教師が意識的に生徒に「考えさせて」「問題解決させるか」という観点から発表してくださりました。問題解決学習では、一般的には、テーマを決めて→調べて→まとめて→発表という流れが多くなります。しかし、前回の研究会で、調べる段階でインターネットからの情報をそのまま使ったり、まとめる段階で、十分に推敲せずにまとめて発表したりすることが、以前の研究会で問題として議論されました。

そこで田中先生は、生徒が調べて、まとめる際に「分析させ」「考察させる」ことを意識した授業をデザインされました。その結果、生徒は、調べた結果示した図表を、観点を決めて「分析」し、その観点から考察することができていました。

ディスカッションでは、この授業をより良いものにできるかについて議論されました。

理論編では、院生の金さんが発表してくれました。テーマは帰納的推論です。理解が難しい内容でしたが、それぞれの参加者がこれまでの経験をもとに具合例を出しながら、機能的推論について理解を深め、機能的推論をさせたい場合にどのように授業をデザインできるかについても議論されました。

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